ハートセンター通信Vol.5-No1 (2007年5月) 


このハートセンター通信は、ハートセンターをご利用される皆さまと、聖路加国際病院ハートセンタースタッフとの、コミュニケーションの場です。 皆様のご意見、ご感想をお待ちしております。FAX 03-3544-0649  ホームページ http://www.luke.or.jp/

「心臓もリハビリをしよう!」

心臓リハビリテーションとは

 

ハートセンター循環器内科医師 西 祐太郎 

心臓の病気があると
どのくらい運動していいのか不安です

 健やかに生きるために体を動かすこと、それは誰でも自然に行っていることです。 でも、ひとたび心筋梗塞で入院してしまったら、あるいは心臓の手術を受けたらどうでしょうか。 自分の体に自信を失ってしまうのではないでしょうか。退院しても以前と同じように運動できるのかしら?急に走ったりしたら危ないのでは?いつ頃からゴルフ はしてもいいの かな?・・・・など不安は尽きません。
 退院後はまったく運動しなくなってしまったり、逆にすぐに無理をしてまた調子を悪くしてしまった りする場合もでてきます。

心臓リハビリテーションの目的は

 心臓リハビリテーションは、心臓や血管の病気をお持ちの方が、病気を治療するだけではなく、以前と同じように活動できるために、あなたの心臓に必要な運動のレ ベルを把握して、適切に心臓,血管、体全体がもとの活動レベルに戻れるようにお手伝いしていく約5ヶ月の;プログラムです。
 具体的には急性 心筋梗塞、狭心症、大動脈解離、閉塞性動脈硬化症、慢性心不全の方や心臓血管の手術後の方が対象になります。これらの病気で入院された方は入院中からリハビリテーシ ョンを開始することになりますが、退院後も心臓リハビリテーションを継続することで、日常生活への運動レベルを徐々に改善し、社会生活への復帰に自信をもってい ただき、さらに再発予防のために運動を維持してゆくまで約5ヶ月継続します。

 病院として御提供できるのはこの5ヶ月間のみですが、メタボリックシンドロームなどの動脈硬化をもたらす状態を改善させるには継続した運動は欠かせません。今回のプログラムの中では、心臓や肺の機能を総合的に評価する心肺運動負荷検査をおこなったり、看護師や理学療法士による運動指導と同時に、当院の管理栄養士による食事指導や薬剤師の服薬指導も行います.これらを経験することで、御自身の生活の中に心臓リハビリテーションを生かし、自ら健康を維持し病気の予防に努めていくことを学んでいただけると思います。

 聖路加国際病院のハートセンターでも、みなさまが御自分の健康を御自分で守っていく、そのお手伝いができれば幸いと思っております。

 

 

(ハートセンター循環器内科医師 西 祐太郎)

 

より安心して社会復帰していただくために

 

理学療法士 岡村 大介
ハートセンター看護師 山崎 睦子

 心臓リハビリテーションとは、心臓を患った皆様の社会復帰や再発防止を目指し、運動療法を中心に、生活指導の改善に向けての生活指導・服薬指導・栄養指導等を含めた総合プログラムです。

■内容

  1. 心肺運動負荷試験(運動中の心臓・肺の機能を調べる検査ですQ&Aを御参照下さい。)、心電図検査、血液検査等を行い、現在どのくらいの運動強度が適しているのかを調べます。

 

    
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  1. 実際のリハビリは、準備運動・自転車エルゴメーターによる運動・整理体操を含め約1時間です。必ず運動前に問診をし、運動が負担とならないか、体調の確認を行います。その後モニターをつけ、不整脈がないか、血圧に問題がないか確認をしながら自転車の運動を行います。

  2. 生活習慣、ライフスタイルの改善に向けてのアドバイスを、医師・看護師・薬剤師・管理栄養士・理学療法士がチームを組んでサポートさせていただきます。病気についての教室、服薬指導教室、栄養指導教室等を毎日開催しております。

  • 準備体操

  • 自転車エルゴメータによる運動

  • 整理体操

■日程

 月曜日から金曜日、(1) 午後1時30分〜2時30分、(2) 午後3時〜4時の約1時間です。参加の回数・日にちは患者様の生活のペースで選ぶことができます。月1回でも参加できます。

■費用

ご負担は以下のようになります。

 ・ 1割負担の方:820円/回
 ・ 2割負担の方:1640円/回
 ・ 3割負担の方:2460円/回

■持ち物

 ・ 室内用運動靴
 ・ 靴下
 ・ 運動に適した靴 
 ・ タオル
 ・ ハートノート(当院jはートセンターで独自に作成した健康手帳です。
   入院中にお渡しいたします。)

 

「心臓リハビリスタッフ紹介」

■医師より

 心臓血管手術は機能を良くするために受けていただくものです。 しかし手術は全身の負担・消耗を伴います。せっかく手術を受けて心臓や血管の機能が改善しても手術の影響で運動機能が低下したままではあまり意味がありません。
 リハビリは心臓や全身の回復機能を高める効果があります。手術を受けてよかったと思えるようにリハビリに励みましょう。

■理学療法士より

 リハビリといってもスパルタなものではありません。皆様の体調や体力に合わせて無理のない運動で、効率よく体力をつけていただ くのがリハビリです。
 御自宅に帰られてどのくらい動けるのか分からない、あるいはもっと動けるようになりたいと御考えの方、ぜひ心臓リハビリテーションに御参加下さい。お待ちしております。

■看護師より

 体調や生活面でご心配な点・ご不安な点等ございましたら、お気軽に声をかけて下さい。
 入院中つらい治療を乗り越えられた皆様が、より安心してご自宅で過ごされるように、スタッフ一同、全力でサポートさせて頂きます。よろしくお願いします。

 

 

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ハートセンター通信 Vol.5  No.1  2007年5月号

■管理栄養士より

 心臓リハビリが始まりみなさまに栄養のお話をする機会が増えることになりました。栄養は毎日の生活の中にとても大きくかかわっています。栄養は(1)健康の事を考え(2)楽しく・・・両方とも大事なことです。
 少しずつみなさんが栄養のことを理解し、少しずつより食習慣を実践するためのお話ができたらと思います。

■薬剤師より

 こんにちは。これまで外来ではあまりお目にかかることがありませんでしたが、心臓リハビリがスタートし、皆様にお会いできる機会も増えました。
 病院でもらう薬のみならず、市販の薬、健康食品やサプリメントなど、皆様の生活に影響するものは、身の回りにたくさんあります。心臓リハビリのひとつとして、薬についても、より上手につきあう術を身につけてもらえるといいなと思っています。リハビリ室でお話をしましょう!

■生理検査室より

 心肺運動負荷試験(CPX)は心臓リハビリテーションを始める前やその経過を調べるときに行う大切な検査です。
 リハビリテーションと違い、「もうこれ以上こげない!」というところまで自転車のペダルを踏んでいただきます・・・ちょっと苦しい検査だと思いますが、私たちも皆さんの隣で精一杯応援させていただきますので、一緒に頑張りましょう!

 

 

HEART TOPICS

 実際に心臓手術から心臓リハビリテーション(以下、心リハ)を経験された内容を中心に、現在心リハに通院されている患者様にインタビューをしました。
 「心リハって何?」、「心臓の手術前、手術後の気持は?」など、これから心臓の手術を控えている方々、実際に手術をされて、今後の日常生活に不安を抱えている方々の参考にしていただければ幸いです。

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話し手:高島信男様(2006年8月に胸部大動脈瘤に対し、人工血管置換術及び、冠動脈狭窄に対し冠動脈バイパス術施行。)
     荻野 哲様(2006年12月に僧帽弁閉鎖不全症に対して弁置換術及び、ICD挿入術を施行。)
聞き手:4階西病棟・ハートセンター看護師 河野

河野 「まずは手術をされる前のお気持ちをお聞かせください。」
高島 「爆弾(動脈瘤)を抱えていたから、早く手術をして欲しいと思っていました。不思議と手術に対する不安はなかったです。ただ、冠動脈バイパス術に、自分の足の血管を使うことで、足が動かなくなったらどうしようとそれでかは不安でした。」
荻野 「自分は仕事中に倒れて病院に運ばれ、しばらsくは集中治療室に入りました。一般病棟に移ってからもこれからいったいどれ位入院しなくちゃいけないのかなとか、自分はどうなっちゃうのかなと不安だったし、怖かったです。食欲も湧かなかったし。点滴治療がなくなって、食事が食べられるようになって、体力がついてから手術をがんばろうと思いました。」
河野 「実際に手術をされて、どんなお気持ちになったかお聞かせ下さい。」
高島 「手術して数日間の記憶はないんですよ。気づいたら一般病棟に戻ってきていて、あ、足が動く!田上部だったんだって。ただ、しばらくご飯が食べられなかったことは辛かったですね。」
荻野 「手術後1週間は辛かったですね。ご飯がまた食べられなくなったし、身体はだるいし。また、元に戻っちゃったんじゃないかって思いましたね。」
河野 「そんな中でリハビリを始めてみてどうでしたか?身体の調子はどうですか?何か日常生活に変化はありましたか?」
高島 「最初のリハビリはね、何をやるにも辛かったよ。手術のすぐ後は身体をかがめることすら辛かったからね。歩くだけで息が切れるし。でもリハビリを続けるようになって、身体が軽くなっていったね。体力の回復も思っていたより早かったし、今は自転車(エルゴメーター)を30分こいでも疲れが出ることはないね。」
荻野 「僕も、辛かったですね・・・看護師さん達がスパルタでしたから(笑)。でも手術の前は結構ベッドが寝ていることが多かったけれど、手術の後の1週間が辛かったけど、リハビリを始めて体調が良くなった気がします。体力の回復も戻りが良くなった気がしますしね。日常生活は今は問題なくできていますよ。」
高島 「今思えば、看護師さんの檄があって良かったと思いますよ。今日はしんどいから、ってリハビリをさぼっていたら、多分回復はどんどん遅くなっていたと思いますね。」
河野 「退院した後、リハビリに毎週通うことに関して辛くないですか?」
高島 「それは辛くないね。リハビリに通うようになって半月くらい経ってから、家で過ごしていても身体が随分楽になっていると実感できたし、家で一人でリハビリやれって言われてもなかなかできないからね。」
荻野 「自分も通うことに関しては辛くないですね。最初は是非自分から通いたいって思いはなかったけど、やってみない?って言われて、通い始めたけど、家にいたら、動きませんからね。リハビリの時間を持つことがすごく大事であったと思います。」
河野 「そうですね、リハビリに通うことで、それもひとつのリハビリになるし、外に出ることで気分転換もできることも心リハの意味があるかもしれませんえ。心リハに通っていて楽しいですか?」
荻野 「楽しいですよ。仲間がいるからなぁ。」
高島 「楽しいですね。ここには専門のスタッフがいるし、疑問に思っていることも気楽に話が聞けるし、心臓の病気を持った人がいるから自分と同じような経験を持っていて、話を聞くと参考になるしね。」
河野 「心リハに今後も参加したいと思いますか?また、心リハに期待したいことはありますか?」
高島 「今後も続けていきたいと思います。今みたいに少人数で気軽にスタッフに話しかけられる環境が続いて欲しいと思っています。」
荻野 「自分も頑張ってリハビリに通いたいと思います。まだ、自分と同じ年齢の方の体力に戻っていないので、今後の目標は健常者の方と同じ位の体力に戻ることです。」
河野 「高島さん、荻野さん、貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。今後もリハビリ頑張ってください。」
インタビュー:2007年3月9日
                                        ハートセンター心臓リハビリ室にて


ハートセンター通信 Vol.5  No.1  2007年5月号

  心臓や血管にまつわるQ&A

ここでは心臓や血管にまつわる,皆様からのご質問にお答えします。今回は生理機能検査室の服部さんご回答いただきました。

CPXとは何ですか?
 

心肺運動負荷試験
(cardiopulmonary exercise testing : CPX)

 心肺運動負荷試験( CPX ) は心臓に病気のある方でも、心臓に負担をかけずに長時間運動が続けられる運動の強さを調べる検査です。安全で有効な心臓リハビリテーションを行うためのものです。
 検査は胸に心電図の電極を貼り、顔にマスクをつけた状態(写真)で、血圧を測定しながら自転車エルゴメーターをこぎます。心電図や心拍数の変化、不整脈の出現、血圧の変動の他、運動中にどれくらい酸素を吸ったか、二酸化痰竿を吐いたかを、測定します。運動中の心電図や呼気の状態を確認しながら検査を進めますが、足が痛い、呼吸が苦しいなどの自覚症状が出た場合はその時点で終了します。検査時間は準備から終了まで約1時間です。

 

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ハートセンター通信 Vol.5  No.1  2007年5月号

ハートセンタースタッフ紹介   ハートセンターの医師から患者さまへのメッセージです。

循環器内科


林田 憲明(はやしだ のりあき)
(ハートセンター長・副院長・内科部長)

1971年東北大学医学部卒業後、聖路加国際病院レジデント
1989年内科医長、1995年内科部長、
2001年ハートセンター設立に参加
日本内科学会評議員・専門医、日本循環器学会専門医、日本集中治療医学会評議員・専門医、日本冠疾患学会評議員など

皆さんは今、何をしている時が一番楽しく、充実していると感じておられますか?仕事、趣味、ボランティア、家族との時間など、人それぞれでしょう。夢中になれる時間を持つことこそが、私たちの人生の目的のはずです。柳田邦男さんは意味のある人生の長さ=生きられた時間×その密度、を提案されています。”人生の答え”を出そうとしておられる方々のために、時間を確保するお手伝いをすることが私たちの仕事だと思っています。


高尾 信廣(たかお のぶひろ)
(高尾クリニック兼務)

1979年 岩手医科大学卒業、1979〜1983年 聖路加国際病院内科研修
1983〜1985年  榊原記念病院循環器内科研修
1985〜1987年 心臓血管研究所勤務
1987〜2001年 聖路加国際病院内科(循環器)勤務
2001年 高尾クリニック開設、聖路加国際病院ハートセンター嘱託
日本内科学会認定内科専門医、日本循環器学会認定循環器専門医

ハートセンターはより高度な専門的医療を目指します。
医療技術の進歩は目覚ましく、日進月歩です。ハートセンターの各専門医がもはや循環器領域すべてに追いつくことには困難になってしまいました。限られた人数と時間をやりくりしながら新しい知識や技術を吸収・咀嚼した上で、どうすれば確実性や安全性を確保しつつ臨床、特に救急患者や重症患者に応用できるかハートセンターでは考えています。しかし残念ながら現有勢力には限りがあります。救急で一人でも多くの患者を究明するために努力すればするほど、外来でのサービス低下が予想されます。一人でも多くの重症患者を救おうという我々の治療方針を察し、通常の日常診療を軽減するために病診連携に是非ご協力をいただけたら幸いです。

 


西 裕太郎(にし ゆうたろう)(循環器内科副医長)

1988年群馬大学医学部卒業、横須賀米海軍病院で1年間研修
1989年より虎の門病院後、1999年より聖路加国際病院にて循環器診療を担当
日本内科学会認定内科専門医、日本循環器学会認定循環器専門医、日本心血管インターベンション学会認定指導医

健やかに生きるためのお手伝いとして心臓リハビリテーションが始まりました。運動プログラムだけでなく食事やお薬の指導もあります。ぜひご活用下さい。
血管は長く使っているとあちこちに傷みが出てきます。車も長く乗っていると調子が悪くなるのと同じです。でも血管は車のように買い換えるというわけにはいきません。ですから普段のお手入れが大切です。高血圧yは高脂血症、糖尿病のコントロールや、禁煙、運動などは血管を悪くしなためのお手入れにあたります。ご自分の血管を長持ちさせましょう。

 


安齋 均(あんざい ひとし)(循環器内科医幹)

1990年慈恵会医科大学卒業、虎ノ門病院で5年間内科研修
東邦大学大橋病院第3内科に入局、2000年より石心会狭山病院
2002年UCLA medical center, interventional cardiology部門
2003年8月より聖路加国際病院
日本内科学会認定内科専門医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション学会認定医。医学博士

こんにちは。聖路加国際病院循環器の安斎と申します。早いもので2003年12月に当ハートセンターに配属され3年がたちました。この間にも医療を取り巻く環境は財政面を含め厳しさを増し、また我々医療者に対するnegativeな報道も数多く見られます。そのような中で患者さまと良い緊張関係を持ちながら、自分自身も成長しながら前向きな医療を行いたいと切に願っています。本来病気とはきわめてprivateな問題でありますが、それを国民全体で支えてゆこうとする現在の日本のシステムが継続可能なのかどうか?これからの数年間、国民が真剣に考える必要があると考えています。

 


西原 崇創(にしはら しゅうぞう)(循環器内科医員)

1996年4月〜2000年3月日本大学医学部卒業後、聖路加国際病院レジデント、内科チーフレジデント、循環器・感染症科専門研修
2000年4月〜2001年6月駿河台日本大学病院循環器科
2001年7月〜2004年10月川口市立医療センター循環器科
2004年11月より、聖路加国際病院ハートセンター内科勤務
日本内科学会認定医・内科専門医.日本循環器学会認定循環器専門医.
日本感染症学会・日本心血管インターベンション学会・日本不整脈学会
 
先日テレビの健康番組でいろいろ問題がありました。でも、よく考えてみると、私たち視聴者にもかなりの問題があるような気がします。健康ブームといわれますが、人は健康でい続けることは不可能です。誰もが思いがちですが、健康を”人生の目的”と勘違いしているようです。家脳は私たちが、人生を思い思いに過ごすための大切な要素でしかありません。与えられた時間をよりよく過ごすために健康は必要なのです。決して目的ではありません。
 


野口 達也(のぐち たつや)

2000年大阪医科大学卒業後、高知医科大学老年病・循環器・神経内科入局
2001年 高知県立幡多けんみん病院循環器内科
2002年 茅ヶ崎徳洲会病院内科研修  2003年 高知医大老年病・循環器・神経内科
2005年 高知県須崎くろしお病院内科
2006年 聖路加国際病院ハートセンター内科勤務
 
聖路加病院で仕事をするようになりはや1年経とうとしています。わずか1年間のうちに実に多くの患者さんとお会いする機会を得ました。循環器疾患は急性疾患が多く、救急車でERを受診され、そこで初めて患者さんにお会いすることもしばしばあります。入院時つらい表情をされておられた方が、お元気に退院される時自分の仕事のやりがいを感じます。
循環器の治療は心臓カテーテル検査・治療など患者さんにとっては侵襲的であり、治療上必要なこととはいえ、術後の安静などに関してどうしても患者さんに我慢をさせる場面もあります。これは採血を含む医療行為全体において言えることですが、患者さんの体に侵襲的行為を行っているという事を忘れず、その苦痛が無いかあるいは可能な限り少いものであるよう、日々の治療を心がけるようにしています。

 

 


大井 邦臣(おおい くにおみ)

2003年東京医科大学卒業後、2003-2005年 東京医科大学八王子医療センター
2005-2007年 東京医大八王子医療センター高度救命救急センター
→東京医科大学病院 循環器内科
2007年5月〜 聖路加国際病院ハートセンター循環器内科勤務
 
皆様はじめまして。2007年5月よりハートセンター勤務しております大井と申します。患者様の立場に立った、誠意ある診療をこころがけています。医者として患者様とともに成長していきたいと思います。ハートセンターの一員として精一杯がんばりますのでどうぞよろしくお願い致します。

 

 
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ハートセンター通信 Vol.5  No.1  2007年5月号

心臓血管外科

 


渡辺   直(わたなべ すなお)(心臓血管外科医長)

1981年に札幌医大卒業後東京女子医大心研に入局、小柳 仁主任教授(現・当院ハートセンター顧問)の御指導のもとに成人の循環器外科治療の研鑽を積む。
1997年に小原邦義・前部長から引き継いで以後当科を受け持っています。
日本外科学会指導医、日本胸部外科学会指導医、心臓血管外科専門医、日本循環器学会専門医。医学博士。上級医療情報技師(医療情報学会)。
趣味:スキューバダイビング、マリンフォト、クラシック音楽、パーソナルコンピューティング

心臓血管外科治療のレベルや治療の”格差”がマスコミの話題になっている今日この頃です。当科では、小原・前部長時代からの精神で、あらたな技術や試みが次々と提案され実践されているこの領域において、”時代遅れ”にはならず、かといって未だ評価が定まらない”新治療”に飛びつくこともなく、スタンダードな外科治療を実践してきました。さらに、循環器内科との連携を特に重視し、ハートセンターという枠組みにおいて内科・外科の統合チームとして御提供する姿勢を堅持しております。こうした、地味ではあっても確実な治療を選択してゆくことを、今後も基本姿勢として皆様に対してゆきたいと考えています。その実践や成績は、ホームページにおいて公開されていますのでご覧下さい。(http://www.luke.or.jp からハートセンターのページへ)。
目指すところは2つ:鬼手仏心(榊原 仟)、病む人を慈しむ心(日野原重明)


阿部 恒平(あべ こうへい)(心臓血管外科医員)

1995年 日本大学医学部卒業後、聖路加国際病院外科系研修医
1997年に聖路加国際病院 外科系研修医終了後 同院心臓血管外科勤務
2005年 Rush University (米国Chicago)留学(補助進行心臓を研究)
2006年4月より 聖路加国際病院ハートセンター・心臓血管外科
日本外科学会専門医、心臓血管外科専門医、日本循環器学会専門医

米国での心臓手術件数は日本の約5倍であり、心臓手術に関する治療法や技術が積極的に研究・開発されています。約1年半にわたり米国で補助人工心臓の研究をする傍らで多くの施設・手術を見学してきた経験を活かし患者様の治療に役立てたいと思います。

 


山崎 学(やまざき まなぶ)

2002年4月〜2004年3月長崎大学医学部卒業後聖路加国際病院レジデント
2002年4月〜2004年3月長崎大学医学部卒業後聖路加国際病院レジデント
2005年4月〜 聖路加国際病院ハートセンター・心臓血管外科勤務

今後、ますます内科と外科の境界が無くなる中、当院ハートセンターの循環器科医としての治療習得は勿論の事、心臓血管外科医としての技術向上に日々邁進しています。「ひとたび、この職務を選んだ以上、もはや医師は自分のものではない。もしそれを好まぬなら他の職業を選ぶが良い。」というDr Pompeの言葉を忘れぬように頑張っていこうと思います。


大森 一史(おおもり かずふみ)

北里大学医学部卒業後、2003年4月〜2005年3月京都大学医学部心臓血管外科入局
2006年1月〜 聖路加国際病院ハートセンター・心臓血管外科勤務

医師として・・・・
"modesty":常に謙虚であれ!学生時代私が、ある師に言われた言葉ですが、一人の”ヒト”として患者様と向き合うことを教えられ、今でも、この言葉を大事にし、日々修練しております。医師も患者様も一人の人間であり、ヒトとヒトとの暖かいcommunicationのある医療を心がけたいと思っています。
患者様へ・・・・
病気によって体は疲れ、病気の悩みで心も疲れ、心身ともに疲れていらっしゃる患者様が、笑顔で病院から帰宅できるよう、精一杯の力添えをさせていただきたいと考えています。

 


ハートセンター顧問 小柳   仁(こやなぎ ひとし) 

1936年(昭和11年) 新潟県生まれ。
新潟大学医学部卒業。国立循環器病センター心臓外科主任医長(3年)、東京女子依田が医学循環器外科学教室主任教授(21年間)、聖路加国際病院ハートセンター長(5年間)を歴任する。2005年より聖路加国際病院ハートセンター顧問。
日本外科学会指導医・認定医/外科専門医 日本胸部外科学会名誉会長/指導医 / 心臓血管外科専門医 日本循環器学会循環器専門医 米国胸部外科学会正会員

人は血管とともに老いる(ウィリアム・オスラー) の名言は、今日の日本ではもっとも大切なキーワード。あなたの健康寿命はご自身の血管次第です。何なりとご相談下さい。日本中のセカンドオピニオンをお受けしています。

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ハートセンター通信 Vol.5  No.1  2007年5月号

ハートセンターの受診方法 -----------------------------

予約センター(1階会計カウンター横)
受付時間:8:30〜17:00 (土・日・祝日を除く)
電話:03-5550-7120


(時間帯によっては大変混み合っている場合がございますが、何卒ご協力下さい。)

【ハートセンター外来診察日】

 
診察室1   渡邉(直) 渡邉(直) 小柳 阿部
診察室2 林田     林田 林田   
診察室3   安齋 安齋
診察室5         西(午前) 西
診察室6 高尾 高尾     高尾
診察室7    西原(午後)      
 

聖路加健康講座】 (平成19年4〜6月)  会場:聖路加国際病院2階トイスラーホール 時間:午後6時〜7時半
                                                          
入場無料、予約不要。どなたでもご自由にご参加下さい。

開催日 テーマ 講師
4月24日(火)  呼吸器症状と検査値の見方
   これが手遅れにならない秘訣
 呼吸器内科医長   蝶名林 直彦
5月22日(火)  医療の不確実性
  求められる医療と提供できる医療
 ハートセンター非常勤医師
 高尾クリニック院長 高尾 信廣
6月26日(火)  角膜の病気あれこれ
  角膜移植の適応と手技について
 眼科部長        山口 達夫
 
<編集後記>
 初夏を感じる木々の緑が気持ちの良い季節となりました。ハートセンター通信をお読み頂きありがとうございました。この通信は、最近の循環器医療・看護の中で皆様に身近な、また興味深い内容をわかりやすくお伝えしたく、ハートセンターの看護師が編集者となり作成しています。皆様のご感想・ご意見、またこんな事を掲載してほしいなどお聞かせ下さい。お便りお待ちしております。

〒104-8560 東京都中央区明石町9-1
聖路加国際病院ハートセンター内
ハートセンター通信編集部宛 Fax03-3544-0649

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